4時半に目が覚めてしまった。
外は真っ暗だ。このままカーテンを開けておこう・・・
昨日の夕焼け雲は、廊下から撮ったから、部屋は東向きのはず。
家ではよくこういうことあるんだ。ふと目を覚ますと、3時半だったり4時だったり。
そういう時、黒柳徹子さんは、無理にもう一度寝ようとしたりせず、この時間が一日の始まりということにして、本を読んだり、何か書いたりしながら過ごすのだそう。
その話を聞いてから、私も!と、作りかけの箱を仕上げたり、刺繍をして過ごすことが多い。
疲れたらPCでゲームをする。フリーセルとか麻雀とか^^;
音楽をかけたり動画を見るというのは、ほとんどしない。音がない方が好き。PCも普段は、ミュートにしている。
そんな時間を過ごすから、頭ボーっとして、寝ないと持たないのかもね。
ホテルに泊まると、こういう時、困るんだよね。
本、持ってこなかった。熊本の本屋さんで買おうと思っていたんだもの。
荷物を入れなおしたり、お湯を沸かして、まずいお茶を飲んだり・・コーヒー持って来れば良かったな・・
あ!山の向こうが明るい。稜線がオレンジに光っている。
今日は、きっと、最高のお天気!昨日よりも、もっと。
帰りの日のことは、その時に決めようと思っていたけど、あの空を見たら、どこかに行かないわけないじゃないですか。
空港までの時間を考えたら、阿蘇神社くらいしかないけれど。
荷物を入れ直し、朝食が済んだら、パッと出られるよう準備をする。
あ、でも、菅波先生見なくちゃ・・
前日のホテルで、やっぱり朝ドラ見て即出たら、向こうから同じタイミングで、カチッとドアを開ける音がして、エレベーターで一緒になった御夫婦。私より少し若そうな奥様に、「テレビですか?」と声をかけたら、同じです!と話が盛り上がり
「主人は早く出ようと急かしていたけど、これを見てからにして、と言ったんです」「そうですよね。このために今まで見てきたんですもの」・・・と、横にいたご主人、苦虫を潰したような顔をしていた。
すみません。お喋りな通りすがりで。
菅波先生=坂口健太郎。
宮地駅から阿蘇神社まで歩きます。
前来た時は、随分歩いたような気がしたけど、あっという間だった。こんなに近かったっけ。 空、嘘みたいに青い。
神社は本殿も修復が済み、参拝しやすくなったけど、周りはまだ工事中で、立ち入り禁止の所も多い。
ちらりほらり、参拝する人はいる。
扇子おみくじだの、糸みくじだの、趣向を凝らした(?)おみくじが並ぶけど、私には用がない。お守りも絵馬も、ここではいい。
やることないや・・・全く信仰心のない私。
湧き水の所に行ってみる。コロナ対策で柄杓は置いていないのはわかる。空のペットボトルも一応用意してきたけど、どうなんでしょ。こういう時の水。湧き水だから心配はないのだろうけど。
周りには汲む人もなく、取り残されたような湧き水。寂しいね。
ここの参道は、横参道と言って、全国でも珍しのだそう。本殿も横、参道と並行に向いていたような。
あ、この看板!4年前来たとき、感動して、何度も読んだ看板だ。
あの後、満開の桜の下、みんなでお花見は、出来たのでしょうか。
このコロナ禍、せっかく復活したお花見は、なくなってしまったのでしょか。続けられましたか?
今もこの看板を掲げている心を思う。
桜の頃に来てみたいです。・・・無理ですが。
時間も早く、まだ営業前のお店も多い。
あたりを少し歩いてみる。案外覚えているものですね。でも、なんだか「水基」も元気がないような。
あの時は、閉まったままの店ばかりだったけど、店構えも面白く、ここは何屋さんなんだろうと、やたら写真を撮ったっけ。。
今は「あか牛」ばっかり・・・。難しんだろうな。観光地の経営も。
シュークリームがとっても美味しくて、次に来たら、絶対寄ろうと決めていた洋菓子屋さん。やっている!
外にまでいい香りがする。メニュー、増えたんだ。パフェ食べたいけど・・我慢。小さなシュークリームは健在だ。
ご主人に、「4年前も来たんですよ。あの時はまだ、閉まっている店も多くて、ここが開いているのに感動して、コーヒーとシュークリームを頂いたら、シュークリームが美味しくて、また感動して、今度阿蘇に来ることがあったら、また来ようと思っていたんです」・・・私ってお喋り?
ご主人は嬉しそうに、「お陰さまで。」
あれから持ち直して・・やっとと思ったのに、またこのコロナで・・でも、頑張ります、って。
そうですよね。コロナウイルス。災害に遭ったこともない私にも降りかかった、いわば人と所かまわず襲う「災害」。
立ち直りかけたところをまた襲う災害。
目に見えず、収束も復興も、形のわからない災害。
大変ですね、なんて、通り一遍に言葉をかけたところで何になる。
私は、シュークリームを買うしか。
「シュークリーム持って帰りたいけど、無理ですよね」「飛行機乗るから」「でも、この100円の保冷剤で4時間持ちます。夏ではないし、大丈夫だと思います」
4時間じゃ家につかないよー、なんて逆らわない。じゃ、4つ・・この小さいのを4つ?私ってケチね。だって、生ものを「大丈夫だと思うけど」などと言いながら人様に配れないじゃない。
途中、文房具や雑貨を置いてある店があった。「ジャージー牛乳ドロップス」だって。
ドロップスの缶に、くまモンの絵柄を印刷した紙が、ぐるっと巻いてある。紙を剥がせば何もない缶・・
ハハ、(最初だけ)大人気だった拓ちゃんドロップと同じ作りだ!それだけの理由で一缶買う。
なんだかシュークリームとドロップを持っているのが嬉しくて、ルンルンと駅まで歩く。
空は真っ青だ。スコンと青い。歩くと汗ばむほどのいい天気。
曇や雨もあったけど、案外お天気に恵まれていたのかもしれないこの旅行。最終的には「私はついている」んだ。
高校の時、担任に言われた。
「塀の上を歩いていて、危なかっしそうでも、お前は絶対向こうには落ない。こっちに降りる」って。
意味わからんちゃ。
ただ、自分でも思う。私は、いい加減で、めちゃめちゃだけど、破滅はしないだろう。
私は今、自分の死ぬ年を202○年かも知れないと決めているけど、気がついたらその年は過ぎているのかもしれない。
2泊3日の旅行で、何かが変わるとは思わないけれど、でも、シュークリームのご主人に約束した。「また来ます」って。
帰り道、美味しそうなミカンが店先に並んでた。つい・・。だから、買わないんだってば。どうやって持って帰るのよ、これ以上。
空港までのバスの中、眠くて眠くて。引き込まれそうに眠い。
なんだろう、この眠気。帰るから安心したのかな。緊張が解けたのかな。一泊目も2泊目も、全然眠れなかったのに。
緊張している旅行なんて変だけど、乗り遅れたら、間に合わなかったら、と気が気じゃなかったのかもしれない。
くーっと寝てしまい、運転手さんが渋滞の問い合わせをする声で目が覚めた。空港の少し手前。なんでもなそうだ。ただの渋滞。すぐにそこは通り抜けて、無事空港に着いた。
まだ工事の途中なのでしょう。殺風景な白い塀に囲まれている。
出発は、少し遅れるのだそうだ。ふーーん。
あ!私、お昼食べていなかった!
検査所入っちゃったから、お店は、家の近くにも何軒かあるコーヒーのチェーン店しかない。何もここで、そこに入らなくってって。
待合の椅子に腰掛けて、そっとシュークリームの箱を開ける。
小さな箱より大きな保冷剤。保冷袋にも包んで、丁寧に包装してあった。
食べちゃえ!クリームがトロッと柔らかい。さすがに4つは・・・2つ、缶コーヒーとでお昼にしちゃった。
10分遅れた出発だったのに、強い追い風にも助けられて、定刻より早い到着だったのだそう。
よく喋る機長さんだった。
次も旅行、行けるかな・・
行くなら、やっぱり一人がいい、と思いながらも、ひとり旅はもう難しいのじゃないか、とも感じた旅行でした。
天草で、草千里で、私は、ベンチに座って一人、ソフトクリームなんか食べている変なお婆さんだったかもしれないし、
お店のレジで、袋いりますか?聞かれて、お土産なのに?ムスっと顔に出たかもしれない。
なにか、すぐ突っかかりたくなる。。
町の散策が自信なくて、なんで草千里には行ける?・・勝手だね。
自分で思うほど、私は若くない。あれ?というヘマをする。テキパキ動けない。疲れる。
私は、心身ともにみすぼらしくなっているのかもしれないなー。
次のためにも、健康に明るく過ごさなくちゃ、と思うのだけれど、自信ないや。
勿論、行って良かったのです。
かけがえのな時をくれた。
もう残り少ない私のノートに、キラリと光る1ページを、また一枚。
振り返ったとき、私は、すぐにそのページを取り出すことが出来るのでしょう。だって、きらりと光っているのだもの。
阿蘇の道の駅で買った銀杏。
すごくきれいな緑色。写真がツヤツヤしているのは、油でコロコロしたから。
この銀杏は、割った時から、実の入り方が違って、あ、これ、絶対美味しい!
その通り。天草の塩で味付けしたら、柔らかく美味しくて、評判いいこと。
もっと買ってくれば良かった。
銀杏は、封筒に入れて電子レンジでチン!、という人多いけど、私は、昔のまま、パチンパチンと割る。
夫が結婚前から使っていた古臭いペンチみたいな胡桃割り。銀杏を収まる所に挟んで、パチン。
もう45年くらい使ってるのだろうか。変な道具をいっぱい持っている人だったなぁ・・私のだんなさん。
割れ目がついたら手で剥いて、薄皮は、炒めるのだったら、低めの油の中で、網杓子で、ころころ。
茶碗蒸しなどに入れるのだったら、お湯の中でコロコロ。そうするときれいに薄皮が剥がれてくれる。
そこまでしておいて冷凍すると、ちょっと使いたい時に重宝。
もっとも我が家は、そのままツマミにパクパク食べるものだから、冷凍などしている暇もない。
銀杏たくさん食べると、オシッコが銀杏臭い。
Aさんが、銀杏を食べ過ぎて救急車で運ばれた友人の話をしてくれたことがあったっけ。
皆さんもお気を付けを。