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なぜか2度目の熊本_草千里ヶ浜

バスは緩やかな登山道を登ります。
これなら、私でも登れそうって、4年前思ったことと同じことを思う。
街さえ歩くのをやめたくせに、登れるわけ無いじゃん。

周りもバスの中も静かです。
あの時は乗合バスじゃなかったっけ?運転席も近く、だから、運転手さん、いろいろ話してくれたんだよね。
すっかり豪華な観光バスになって、運転席も遠い。やたら話しかけたり出来ないようになっている。
途中、要所要所、女性の声で案内のテープが流れます。左手に見える山は・・・というふうに。近代的だ。
おじさんの解説など昔の出来事になっちゃった。
熊本駅も、駅周辺も、驚く程綺麗に生まれ変わった。この阿蘇火口線バスも。
震災の被害に遭われて、まだまだ元の生活には戻れない方も大勢いらっしゃる中、不謹慎かもしれないけど、復興というのはこういうことなんだと知らされたような気がする。
新しくなることなんだ、と。
せっかくの改修、新しく、これまで直せなかった部分も取り戻して、先に進もう、と。

バスは阿蘇火山博物館前に着く。バスの乗客は二人だったけど、着いてみれば、結構大勢の人。皆さん、車で来ているのでしょう。
広ーい駐車場が出来て、バス停も大きくわかりやすい。博物館も新しくて綺麗です。

ファイル 71-1.jpg
空は、真っ青。大きな雲が浮かんでる。
いいなぁ、やっぱりここの空と山。
道路を渡って下に降りる。あれ?馬や牛がいない・・糞はあるから、どこかで休んでいるのかな。
そういえば、来る途中も、牛の姿がポツンポツンと見えただけ。何かが変わっているのかな。コロナの影響でなければいいけれど。


ファイル 71-2.jpg
ぐるうっと、周りを見渡す。あの山が何、この山は、という解説は私にはできないけれど、大きく、広く、山に囲まれているのです。
あの白い煙がモクモクしてるのは中岳かな?
山に囲まれて、それ以上に空は高く、ずーーっと広がっている。

ファイル 71-3.jpg


真ん中あたりに、丘のような道が続いている。
変な写真^^;
ここ、歩きたくなるんだよね。 
ポツリポツリと人が登っている。 
私も歩こう。

♪あの山のむこうに 
    何がある 何がある 
 あの海のむこうに・
    何がある 何がある
    あー、行ってみよか 
 あの雲のむこうに・・・

こういう時浮かぶのは、こんな拓郎の、ちょっとした歌だ。
拓郎の歌は、小品にこそ、と思った時期もあった。
この歌、「何もないのです」というタイトルなんだけどね。
懐かしな。こういう歌。

何もなくても行ってみるのです。
歩いてる人は、みんな、二人連れだ。何を話しながら歩いているんだろう。
私も誰かと、積もる話をしながら、ゆっくりずーっと歩きたいかな・・一緒に歩く人なんて、もういない。積もる話なんて、あるのかどうか。
一人で歩いて、あー、空きれいだな、とか、雲大きいな、とか、それだけ。考えることもありゃしない。

旅行は一人がいいのだけど、連れ合いを失くすというのはこういうことなんだと身にしみることもある。
・・ま、いいか。省略。
「何もない」ことを確認せず、引き返した。

でも、この草千里は、ただ立っているだけでも飽きないのです。ただ山があって、空があるだけなんだけど。
来てよかった! 朝の雨は嘘のように、こんなに晴れている。
暖かいのは幸せだ。

「草千里展望台」というのがありました。
前もあったっけ?震災で壊れていかも。
階段のような坂道を登る。大丈夫?私、大丈夫だぁ、私。
ゆっくり、滑らないように、躓かないように、登ります。歳とったね、私。
着いた! 四角い洗濯物干しのような展望台。回りが見下ろせる。良い眺め!
ファイル 71-4.jpg
だけど、正直言って、この大きな景色は見下ろしても、見上げても、そう変わらない。
見上げたほうが好きだったりもする。
同じ空だから。

さて、バスの時間まで、ソフトクリームでも食べていよう。
この辺、阿部牧場のが多いね。
ベンチに座って、ぼーっと景色を眺めながら食べてると、団体さんのバスが3台も。
ぞろぞろと子供たちが降りてくる。修学旅行じゃないの?どこからか声がする。
そうか、このあたりは、もうそういうことが出来るんだ。
このまま感染が収まって、春に、いっぱいの子供たちを迎えられたらいいですね。

帰りのバスは、私一人。
降りるとき、一人ですみません。自家用車みたいで。と言ったら、運転手さん優しく笑った。いい人だー。

ホテルに行く前、「道の駅」に寄った。
里芋もさつま芋も美味しそう。だけど、こんなの買ったら、また帰りがえらいことになる。
鹿児島に行ったとき、桜島で売っていた小さな早生のミカン。欲張ってふた袋も買ったら、もうふーふー、大変だった。
苦労の甲斐あって美味しかったけどさ。
軽くて小さいのにしよう。銀杏と、白キクラゲと、キウィのジャムと・・・野菜はやめた。

ファイル 71-5.jpgホテルに着いて、すぐに温泉に入り、着替えていたら、夕焼けだ!急いで撮った。
明日は、きっといい天気。明日、帰る。
どうやって過ごそう。