記事一覧

鹿児島(3)

ホテルに着くと、タクシーに人が寄って来る。わ!なになに?・・・ドアを開けてくれる。女性のスタッフが荷物を持って先に立ってくれる。あぁ、ここはホテルなんだ。さすが、昨晩泊まったビジネスホテルとは違うわね。慣れてないので戸惑ってしまう。
「お名前をお呼びしますので、ここに座ってお持ちください」 チェックインが混んでいるのに、ただ立って待たせておくようなことはしない。キビキビと感じが良い。

鹿児島に行こうと思ったのは、新聞の小さなコラムを読んだのが直接のきっかけでした。

「鹿児島で会議が終わって、空港行のバスまでに2時間ほど余裕があったので、タクシー城山まで向かった。
そこには桜島と錦江湾を一望できるホテルがあったはず。10年ほど前、そこのティールームでお茶を飲んだのを思い出したのだ。
ホテルに着くと、記憶通り桜島を望む庭に向かって静かなカフェがあった・・・」というような内容でした。
街の木々の美しさ。ホテルのシャトルバスの窓ガラスがピカピカに磨かれていたことなども書いてありました。
そこに、以前読ませていただいた友人の鹿児島旅行記が重なったのです。
いわゆる名所巡りというのではなく、自分が必要とする場所だけに行き、そこに思いを寄せるような・・・「余計なもは要らない」というのはパンのCM^^;  どこかさっぱりと小気味良く、けれど、深く思いの残る旅行記でした。
娘の所に行く機会があったら、今度は鹿児島に行こう、そう思っていました。

行くならそのホテルに泊まりたいけど、私には無理かなぁ。曜日によっては格安で泊まれるプランがあることを教えて頂きました。早速検索したら、希望の日に一室だけ残ってる。眺望もなくていい、ビジネスホテル並みの設備で十分。錦江湾と桜島を一望できるとう露天風呂に入ればいいのだもの。あのホテルに泊まれる・・・それだけでワクワクしました。

早い時間にチェックインして、何度もお風呂に入ろう。時間によって変化する桜島の表情。雲の流れ。午後と夕暮れどきと、陽が落ちる様子と・・・星と月と・・・そう思っていたのに、、何バタバタしてたんでしょう。ギリギリでホテルに飛び込み、大急ぎで温泉に行き、時計を見ながら支度して、時間スレスレにレストランに入る。ふーぅ間に合った、なんて時間の使い方。馬鹿だなぁ。
それでも、日が暮れようとするラウンジからは、桜島がこんもりと黒い姿をまだ残してくれていて、店員さんの応対も静かで心地よく、7時まではドリンク半額に乗せられて^^;カクテルもお代わりしてしまうのです。

7時までのドリンクメニューには、カクテルは、テキーラ・サンライズとコスモミュールしか載っていない。
♪テキーラ・サンライズ~ は浜省(夏の終わり)。やっぱ浜省より拓郎でしょう。
コスモミュール・・・ポピュラーな、でも懐かしいカクテルを頼みます。

10数年前、拓郎が通っているという評判で、現に拓郎に遭遇したファンもいたらしい、とあるバーに、みんなと時々行っていた。
拓郎抜きにしても、雰囲気もよく、料理もお酒も美味しくて、くつろげるバーだったから。
誰かがコスモミュールを勧める。だって、あれ、甘いでしょ。ここのは違うんだよ。本格的なんだから。それで賞も取ったことあるんだから。ふうん、じゃ、それ。
銅のカップ!?これがほんとなんだ、とその人は自慢げに言う。一口飲んで、あら、美味しい!少しも甘くなんかなく、さっぱりとライムの香りがする。ウオッカベースでほんとは強いカクテルなんですよね。
銅のカップに入ったコスモミュールを、それ以来飲んでいない。他の店ではグラスで出てくるばかりなので、つまらなくて、注文しなくなっていた。

拓郎は、とっくにその店には行っていないのでしょう。あの時一緒だった人たちも、みんな、私の周りから消えた。
私たちの中でブームになって、必ず注文したフローズンダイキリは、この季節、なんのフルーツなのかしら・・・そもそも、その店が、今も同じにあるのかどうか・・・
そんなことを思い出していた。

ファイル 64-1.jpg


運ばれてきたコスモミュールは、あっ!銅のカップに入っている!うれしかった。すこーし甘かったけどね。


和食の店でなく、なぜか、ここで簡単な洋食のコースを頼んでいる。だって、桜島の見えるところに座りたかったんだもの。外は真っ暗になり、水色と白のイルミネーションがチカチカと輝き、景色なんて全く見えなくなっているのに。
オードブル、美味しかった。トマトのペンネも私にはちょうどいい。黒豚と何の肉と言ったっけ?ワインを煮詰めたというソースは、ちょっと濃かったけど。黒豚のトロっとした脂身には合うのかな?ビールと、2杯のコスモミュールと。酔ったはずはないけれど、味、よくわからないや。
部屋に戻り、ベッドにバタン。女性専用というそのお得な部屋は、シングルにしては広いんです。ベッドは大きくふかふか。マッサージチェアと丸いテーブルもある。白いタンスと飲み物とカップの置かれた棚と。カップは、ブランドわからないけど、とても綺麗なの。トイレのドアには白い大きな花も描かれていたっけ。

そうだ!お風呂に行かなくちゃ。私もしぶといですね。寝たのが起き上がって温泉に行く。温泉専用のエレベータがあって、それに乗るときに限り、部屋着とスリッパでいいの。

広島から何度も来ているという女性が、こうして湧いているお湯を、少し熱いから手に取って、手のひらで冷ましてから、ちょんちょんと顔に塗るの。ここのお湯は肌にいいからツルツルになるよ、と教えてくれた。
広島から?そう家族で車で。ここ、好きなのよ。何度も来てる。こともなげにおっしゃる。広島から鹿児島、温泉に入るだけのためには遠いような気もするけど・・・朝食も美味しいのよ。あ、私も頼みました。ここの朝ごはんは一番だからね。
さっき一緒にいたのは娘さんかぁ。言葉遣いからするとお嫁さんかな。言うだけあって、お肌が綺麗で年がわからない。私も顔にちょんちょんとお湯を塗る。

朝、露天風呂で日の出を見たんです。西の国は、日の出が遅い。夫が初めて九州に転勤で来たとき、なかなか日が暮れないから酒がなかなか飲めない、とぼやいていたっけ。
桜島の噴煙がピンクに染まって綺麗だった。
みんな裸で(当たり前^^;)お湯の中に突っ立って日の出を見る・・それは壮観でしたよ。

大きな宴会場の大朝食ブッフェは、客さばきもメニューも、見事というしかない。
私はなんでコーヒーとパンにしているんだろう。慌てて、白和えだの揚げたてさつま揚げだの、鹿児島っぽいものを取りに行く。

どのくらいの宿泊客数なのでしょうね。スタッフは、皆気持ちよくテキパキとして、私はそのテキパキに乗せられて、いつの間にかバスターミナルに来ていた。
出る前に、ちょっとホテルの周りを散歩しようと思っていたのに。時間余っちゃったなぁー。駅前で買い物なんかしてもしょうがないし。遅いより早いほうがいいでしょ。空港に行く。
こういう時のバスは、早いんだよね。あっという間に着いてしまった。鹿児島空港、なんにもなかった

また、鹿児島行きたい・・・錦江湾と桜島に、心を捉えられちゃった。
もう、バスで回ろうなんて考えない。ただ、温泉入って景色を眺め、城山散歩したり。のんびりくつろぐの。
桜島くらいなら行ってもいいかもしれない。港からフェリーで15分だもの。足湯に入りにだけ行くのもいい。今度は観光客いっぱいでさ、大勢が一斉に足を突っ込む。芋の子ならぬ、こんな大根洗うような足湯は嫌だ!ってブーたれたりして。
来年は、わけあって九州に行く機会が増えるかも知れない。そしたら熊本や鹿児島回って帰るんだ。
佐多岬にも行ってみたい。最南端の海は、きっともっと深く青い。寄り道じゃ済まなくなるけどね。
・・・来年は、拓郎ツアーで、その年の予算は、拓郎で使い果たすんだったT_T

ファイル 64-2.jpg

フェリーから見た桜島

鹿児島(2)

*写真、クリックすると大きくなります・・・知ってるか^^

市交通局のカゴシマシティビュー一日乗車券を使って回ることにしました。一日600円で乗り降り自由、主な観光地を回ってくれて、いくつか施設の割引券もついてる、市電にも乗れる。
欲言うと、今年1月に『西郷どん大河ドラマ館』のオープンにあわせて運行コースが変わったらしいのだけど、変わる前の城山方面と磯方面に別れる二つのコースが良かったです。だって、新しいコースはグルグル回るだけで、逆方向に行かれないんですもの。


山は開館時間などないから朝早くから行動したかったけど、始発が8:30。遅いなぁ、と思うなら、路線バスや市電を使って動き始めればいいのに、一日乗車券にこだわって、バスの時間までただぼーっと過ごしてしまう。
バスは満員。まずは「西郷銅像前」で降ります。

ファイル 63-1.jpg  
この銅像って、申し訳ないけど、生き生きしていないですよね。ただ突っ立っているように見える。
と思ったら、ごめんなさい。渋谷の忠犬ハチ公を作った鹿児島出身の彫刻家安藤照氏制作なのですね。
陸軍大将の正装で直立不動、高さ8メートルもの大きな銅像というのは、上野の西郷像を意識してのことだったのかもしれません。でも、もうちょっと磨いてあげてね。

「照国神社」まで歩きます。どこにあるんだろう、と思ったら、すぐそこに大きな大きな鳥居。照国通りというのがあるんですね。
島津斉彬公を祀っています。
資料館に入ります。ひっそりと誰もいない。友人に教えて頂かなかったら、資料館、通り過ぎていただろうな。

ファイル 63-2.jpg


斉彬に多大な影響を与えたと言われる曽祖父、島津重豪が書かれたローマ字がある。


1800年代のあの時代に、すでにローマ字を書いていたという驚き。
オランダ語も話せたとか。

「海を見ていた島津家と薩摩」という映画を観ます。同じものを集成館でも見たけれど、「海を見ていた」という表現が、島津家にぴったり。
南に大きく開かれた海があった、それが明治維新に繋がる多くの偉人たちを出した薩摩という国だったのですよね。
神社には島津斉彬の像もあり、「明治維新薩摩殉職志士・戊辰戦没者銘碑」というのもありました。

鶴丸城跡を見たかったけど、御楼門は工事中。黎明館、館内には入らず、外の天璋院篤姫の像を見るだけにしました。
もう少し歩くと、シティビュー「薩摩義士碑前」のバス停に出ます。ほんとに通りは広く大きくて、鹿児島のイメージ一新です。

バスは来ない・・・予定時刻をだいぶ過ぎているのに。鹿児島交通という市の交通局と間際らしいバスは来るけれど、同じコースを行くのに、乗車券の互換性はないのです。ケチなので、市バスが来るまで待ちます。
朝のバスで一緒だったのか、見たことのある外人さんがサッサと歩いている。白人系の外人さんて、一人か二人で行動することが多く、軽装で、バスまで時間があると思うと、待ったりせず、さっと歩き始めるんですよね。
年配の夫婦らしき人が、義士碑の前でお互いの写真を撮っている。こんなところで記念写真撮ってどうするんだろう。証拠写真か・・・余計なお世話ですよね。小姑みたいな私ですT_T

「西郷洞窟前」まで来ました。なんてない洞窟でした。二つ並んでいて、どっちがそうなのか、わからないや。
「城山」までは歩こう。
このくらいなら最初から歩けたな。歩けば良かった。展望台には、ごっちゃり人がいました。観光客がいるところといないところの差が激しいT_T
城山の展望台からは、眼下に街並みと、遠くに桜島が見えます。

ファイル 63-3.jpg

またもやバス停でぼーっと周遊バスを待つ。ホテルのシャトルバスが向こうの坂道を降りて行きます。
時間の無駄をしているような、こうしてただ座っているのも悪くないような。
鳥が鳴いて、バラバラバラっと小石が降ってくる。鳥のいたずらなのか、桜島が噴いたのか。


「 西郷南洲顕彰館」
一口に言うと、西郷さんのことがよくわかる資料館です。
「ツン」を連れた「西郷さぁ」のメモ帳など買ってしまった。
今回の旅行に際して「南洲翁遺訓」などを、ちょっと読んでみた。・・・今も読んでいる。枕元に置いて、たまに手に取り、目に付いた項目を一つ。そういう読み方でもいいのかな、と思ったから。特にそれを教訓とするわけではないのだけど、いい睡眠導入剤にはなるT_T
大体、私は、南洲翁が西郷さんであることを、最近まで知らなかった。無知だねぇ・・
顕彰館を出ると、バスの時間まで5分。ちょうどいい・・けど、私は、まだ墓地に行っていない。どうせバスは遅れるのだから、さっと見てくる・・・そういうものじゃないよね。次のバスにしよう。

南洲墓地は不思議な空間でした。
西郷さんのお墓を守るかのように、無数の灰色の墓碑が並んでいる。明るい陽射しが降り注ぐ。向こうには桜島が見える。西郷さんたちのお墓は、城山に守られ、桜島を見つめているのですね。
時折人が訪れ、手を合わせてゆく。花が供えてあるのは、私でも名前を知っている有名志士達の墓。下の方に、まだ10代の若さで命を落とした者たちの墓が並んでいる。そういう若者たちの墓は墓碑も小さいのです。かたまって並んでいるのを見ると、胸を突かれる。
市内数箇所に仮埋葬されていた西郷さんたちの墓をここに改葬したあと、九州各地に散在していた西郷軍の遺骨を集められたのだそうです。2023名が葬られているのだとか。
上の方に登って言ったら城山に出るのかな。時間もあるから行ってみようと思ったけど、戻ってこられなくなったら困るT_T 
ちょっと今風のお土産屋さんがあった。手作りだという2019年の手帳を買う。こうやって時間があると無駄遣いをするんですよね。
家で見たらそれほど素敵ではなかったけど^^;鹿児島の記念に来年一年はこれを使うんだぁ。先週は、6月のスケジュールも書き込んだんだよね^^

さて、西郷さんを巡る旅は、ここで一旦休止。もう一時。バスに乗り、桜島フェリー乗り場まで。
石橋記念公園て、つい久留米の石橋文化センターと結びつけてしまっていたけど、昨日行った甲突川の、災害で流された「石橋」が保存されているのだそう。「かんまちあ」ってなんだろう・・・
流れ作用のように、「水族館前」で降りて、気が付くと、フェリーに乗っていた。そうだ!私、まだお昼食べていない!フェリーの中で、名物という「うどん」を食べた。即席麺のような食感だったけど、美味しかったです。たぶん、もう食べる機会ないですもの。記念の「おうどん」


桜島でも、「アイランドビュー」という周遊バスを利用します。島の東側をグルッと回って、景色の良いところでは数分停まってくれる。車のない私にはうってつけだわ、と思ったけど、甘かったかも^^;
一周60分。立っているのはしんどそうだから、座れるよう早めにバス停で並んでました。
やっぱり外人さんが、時刻表と時計を見て、さっさと歩いて行きます。どこへ歩くんだろう・・・
席は楽に座れました。後ろの方、たくさん並んでいたんですね。どんどん人が乗ってきて、大きなスーツケースなどを持ち込む人もいて、ギュウギュウになってくる。

最初の「烏島展望所」に着きました。5分停車というのが慌ただしそうで、私は「いいや」と、降りずに座ってました。と・・・思わぬ光景が。人が降りたところに、別の人が座ってしまうのですね。
確かに、観光バスでもなく、座席指定ではない。普通のバスかもしれない。だけど、景色を見たらまた戻ってくる、という乗り降り自由の周遊バス。最初の席に戻るというのは暗黙の了解だと思ってた。席を外したから座ってしまう、といのは、私の理解を超えている。戻った人は、自分の席がなくなっているのに戸惑い、仕方なく立っている。

次は「赤水展望広場」8分の停車。
「長淵剛さんの記念碑が・・・」そという説明があります。そういえば、十数年前、桜島でオールナイトコンサートやったっけ。
長淵剛には興味ないので、記念のモニュメントなど無視して、景色だけ見て、さっさとバスに戻る。席は無事だ、ホッ。

 ファイル 63-4.jpg
景色、良かったです。

三番目の「湯之平展望所」。15分という長い停車をするだけあって、確かにいい眺め。桜島にいるのに桜島を見ているって、なんか不思議ですよね。山肌も間近に迫って見える。
けど、展望台は、人が多く、すれ違うのがやっと。観光バスなどもひしめいて、乗務員さんたちが「停車渋滞起こしとるで」などとと会話していたっけ。
下に降りて少し歩くと、人気もなく静かに美しい海が広がってる。きれいだなぁ・・・けど、ゆっくり景色に浸れない。何か落ち着かない。早めにバスに戻ってしまった。

私の了見が狭いんだろうか。外人さんたちと感覚が違うんだろうか。ここまで座っていたから、次はどうぞ、と譲り合ったら良かったんだろうか。友達とだったらそうしたよね。交代しよう、って。


桜島港に戻ったバスを降りて、「足湯」にいきました。桜島溶岩なぎさ公園。100メートルもの長い足湯です。
足湯は好きじゃない、なんて言っていたけど、気持ちい~い。少し熱めの赤褐色のお湯。私はちゃんとタオルと替えのソックス持ってきましたよ。

3組くらいしか人がいません。静かです。こういう所にはあまり来ないのかな。
今日はほんとにいい天気。景色を眺めながらぼーっと足をお湯に浸らせていると時間を忘れそう。

そうもしていられないので、フェリー乗り場まで歩き始めたら、道路の向こうに「コープ」の文字が見える。友人が以前言っていた「スーパーで買ったミカンが美味しかった」というのは、ここだろうか。
果物売り場に「早生」と書かれた小さなミカンと、普通の大きさの柔らかそうなミカンと。どちらも美味しそうなので両方買い求める。小さなリュックにミカンをふた袋入れたら、まるで買い出しのおばさんだ。
歩きながら一つ小さい方を食べてみたら、甘い!ミカンの味が小さな中にギュッと詰まっている。こういうミカン、子供たちにも食べさせたいな。お店に戻って、もっと買いたくなる。諦めたけど。
レジで店員さんに聞いたら「桜島小みかん」が出回るのはもう少し先で、これは違うのだそうだけど、美味しいミカンでした。
家に帰ってテーブルに出しておいたら、普段あまり果物を食べない息子が手を伸ばし、あっという間になくなりましたよ。


周遊バスで手軽に回ろうなどとせず、遊歩道を歩けば良かった。周りの景色を眺めながら歩けるところまで歩いて、戻ったら、ミカンを買って、足湯に行く。
ミカンを食べながら、足湯に浸かり、寝そべって、空を眺めたり、海を見たり、何十分でも一時間でも・・・私の桜島観光は、それだけで十分心に刻まれたかもしれないのに。


ファイル 63-5.jpg

ほんとに、空も海も真っ青だったんです。この景色の前に、何をごちゃごちゃ言うか、なんですけどね。


フェリーを降りてバス停に行ったら、「カゴシマシティビュー」は、行ったばかりみたい。こんなところで20分も30分も待っていられない。ホテルでは6時に夕食の予約をしてある。食事の前に露天風呂に入って、夕暮れの錦江湾と桜島を見たいのだもの。
違うバスが来た。先に並んでいた御夫婦は市バスまで待つつもりらしいけど、一日乗車券が使えなくったっていい。そのバスに飛び乗った。道はとても混んでいて、この運転手さんも上手にバスを操りながら、車と車の隙間を縫うように走らせる。プロはすごい!変に感心しちゃった。
ホテルまではタクシーにした。

途中、甲突川のほとりに立つ大久保利通の銅像が見えた。
私には、明治維新も西郷隆盛も大久保利通も、実のところよくわからない。「だんなさんが鹿児島出身」の友達のように、大久保憎し、みたいなことは、簡単には言えない。
大久保さんの像の周りには、夕暮れどきの空が広がるだけ。山にも何にも囲まれてるないの。この目はどこに向いているんだろう・・・なんだか可哀想だった。

鹿児島(1)

孫の七五三で福岡に行くついでに、ちょっと足を伸ばして鹿児島経由で帰ってくる・・・そんな私のささやかな旅行。お天気に恵まれ、キラキラ輝く錦江湾と煙のたなびくゆったりと大きな桜島。空も海もどこまでも青いのです。
その景色だけでも皆さんに見ていただきたいと思っていたのに、書く事にすっかり不精になってしまっています。こうして、書き始めてるのだから「ました」かな^^書いたら長い・・いつものことですm(_ _)m

娘の三番目の子、5歳のお祝いでした。夫の葬儀の時、臨月で娘のお腹にいた子です。その3週間後に生まれました。から、5歳。あぁ、もう丸5年か、6年目か・・・と思います。七五三、行ってあげなきゃ、と思いました。
男の子だから生まれ変わり、なんてことは全くなく、少しも夫に似ていないんですけどね。

良いお参りでした。

娘達が予約してくれたお店で頂いたお昼ご飯の美味しかったこと!

書けばキリがないので、割愛^0^


久留米から鹿児島中央駅までは新幹線です。
九州新幹線に乗るのは初めてです。

ファイル 62-1.jpg


豪華な車両、、ゆったりとした座席、新幹線といったら狭くて窮屈な車両しか思い浮かばない私には、新鮮でした。

だけどもガラガラ・・・平日の10時に乗る人も少ないのでしょう。なんだか心配にもなってしまいます。採算取れているのかしら、なんて、余計なお世話ですね^^;


鹿児島中央駅に着きましたら、心配御無用。賑やかで大きな駅なのでした。
その日は、お天気だったら桜島。曇りや雨だったら仙巌園、と思っていました。
新幹線の中から眺める空は、なんだかどんよりして、これは仙巌園かなぁ・・・その判断が良かったのかどうか。

仙巌園までは、観光案内所が「まち巡りバス」を勧めるのに逆らって、路線バスで行くことにしました。だって、仙巌園に行くのに城山経由というのが、ピンと来なかったんですもの。
バスは遅れるもの、道は混むもの、という当たり前のことを、後々思い知るのですけどね。鹿児島中央駅は、大都会なのです。

仙巌園、たいそう賑わっていました。今は、どの観光地も平日だから静か、ということはないのですね。どういうお庭かというのは、私などが書いても、コピーでしかない。検索して見てくださいね、
https://www.senganen.jp/
・・・と逃げるT_T

ご主人が鹿児島出身だという友達からは、両棒餅(ぢゃんぼもち)を絶対食べるように、と言われていました。彼女はそれをお昼ご飯にしたのだそう。確かに美味しそうではあるけれど・・・今の私は、お餅のようなものをたくさんは食べられない。お団子一本を食べきれなかったりするのです。1、2本、売ってくれればいいのにな。それに、大勢の人に混じって、みたらし団子のようなものを一人で食べる若さもないT_T
上の方まで登っていって、見晴らしの良いレストランで、鹿児島の郷土料理が味わえるセットにすることにしました。
カウンター席の目の前は大きなガラス戸になっていて、錦江湾に浮かぶ桜島が真正面なのです。

ファイル 62-2.jpg

海は、日差しで銀色にキラキラと、眩しくかすむほど光っています。
桜島は、大きく噴煙をはき、朝からの雲は、まだ残っているけれど、その雲の流れで、景色を変えます。雲が流れて、山頂が覗いたかと思うと、また隠れてしまう。まだ桜島全体の姿は見えません。
キビナゴのお刺身と、さつま揚げと・・・煮物は、澄んだお汁で上品な味付けでした。

さて、もう一度入口に戻り、最初から。
「反射炉跡」というのがあります。
歴史に疎い私は、島津斉彬について、特に知っているわけではないけれど、あの時代に西洋列強の脅威を感じ、その技術を取り入れて、日本独自の道を切り開いていこうと実験を重ねる。
こういう人物を藩主に持つ薩摩という国。ちょうどテレビでは「西郷どん!」をやっていて、少々ブームでもありました。あのドラマ多少の疑問を持たないわけではなかったけど、改めて明治維新というものを考えるきっかけにはなり、少し本を読み始めていました。西郷隆盛についても少し知ろうと、しているところでした。

順番に見て回ります。お屋敷にも入ります。空はすっかり晴れて、お庭のビューポイントというところまで歩いてみると、わーっ!ほんとにほんとに綺麗でした。何枚撮っても、その景色のままは撮れない。
ファイル 62-3.jpg

こんなに晴れるなら、桜島に行けたのに、と思うけれど、ここで、こんなに綺麗な桜島を見られたのだから、仙巌園にしてよかったのかもしれません。

ファイル 62-4.jpg


ずーっと上の方まで歩いて行って、神社でお参りしたり、橋を渡ったり。広大な庭園を歩くのは、まるでハイキングです。
荷物は駅のコインロッカーに預け、小さなリュック一つ、足元はスニーカー。逆にそいうのが年寄りくさいんですけどね。

手にはスマホさえあれば、なんだけど、やたら桜島の写真を撮っていたら、バッテリーの残量が・・・なんで携帯用のバッテリー準備していないんだろう。いつも同じ過ちを繰り返す。
尚古集成館近くには、スタバがあるという。そこにいけば電源あるかな。ちょっと入ってみます・・・こういう店には人が集まるんだよね。結構混んでいて、ざっと店内回ってみたけど、それらしきものはない。ま、、いや、写真撮らなければいいんだから。
尚古集成館は、道路を渡って、仙巌園のチケットかパンフを見せて入るのです。だから、すぐ取り出せるようにしておきなさい、って。

島津家歴代の当主によって受け継がれてきた仙巌園は、島津斉彬によって、さらに重要な意味を持つようになります。尚古集成館には、その息吹が詰まっている。さながら博物館・・・て、博物館なんですけどね。模型を見たり、シアターを見たり、集成館のパンフはないかと探したけど、そんなものはなくて、書籍を売っている^^;
薩摩切子の工場も見て・・・薩摩切子はどんなに綺麗でも買えないけど・・・どのくらいここにいたんだろう。いくら時間があっても足りない仙巌園・尚古集成館です。

これから天文館通りで「しろくま」を食べて、「維新ふるさと館」にも行かなくちゃ。「維新ふるさと館」はパスしてもいいのだけど、ここがお勧めよ、と、パンフまで送ってくれた「鹿児島が実家のダンナさんを持つ」友達は、行かなかったと言ったら気を悪くするだろう。
11時には着いていたから楽勝かと思っていたけど、押せ押せだ。

バスに乗る。磯海水浴場の横を通ったら、あまりの美しさに感動する。
これがバスじゃなかったら、もしも夫の運転する車だったら、車を停めて、桜島の見える海岸を散歩したり、波打ち際で遊んだり・・・海の向こうに見える桜島は大きくて、とっても綺麗で・・・仕方ないよね。一人だもの。一緒に車で旅してくれるような人、いないもの

天文館、大きな繁華街でした。広島でも熊本でも、市電の通る大きな商店街というのはあったけど、少し趣が違う。何が違うんだろう・・・検証なんかしている暇はない。「むじゃき」を探さなきゃ。
「シロクマ」、一人で時計を見い見いかき込むものじゃないわ。そんなにしてまで食べる必要あったかな、というのが正直な感想m(_ _)m

市電で「高見橋」まで行く予定だったけど、びゅんびゅんゴーゴーと走る市電の勢いに圧倒されて、目の前のバスに乗ってしまう。どのバスだって駅まで行くんだもの、と思ったけど、甘かったですね。バスロータリーは、いろんなバスが行き交って、運転手さんは、離れ業のようにバスを止めるけど、停まったバス停から向こうに渡るのに大変だった。維新館、矢印はあるけど、その矢印がどこを指すのかわかんないじゃない。ようやく橋を見つけ、これが甲突川。あれが記念館だ。開館は5時まで。4時には中に入りたい。

走り始めて嫌な予感が・・・高校生の集団がゾロゾロと入ってゆく。何グループあったんだろう。列が途切れず、なかなか中に入れない。すみません、いいですか、列の横から入れてもらう。受付でチケっト買ったら、シアターホールは立ち見席のみ、って。さっきの高校生達が予約済みだからということ?少しおかしくな?まず高校生たちの席を確保して、一般客は立ち見ってt_t。ま、いいや。画面でわかる維新の歩みでも見ていよう。けど、狭い館内、さっきの高校生達で溢れ、あちこちのジオラマの前は陣取られ、私など、触れることもできない。シアターで映画が始まり、高校生たちが吸い込まれて行く。静かになった館内をようやく見て回ります。「翔ぶが如く」のコーナーがあった。こういうドラマがあったんだ。昔はNHK大河なんて見なかったなぁ。司馬遼太郎さんは、大久保利通をどう書いたんだろう。帰ったら読んでみようか。
修学旅行の高校生たちが悪いのではない。一般客に迷惑をかけないようシアターも最後の上映時間を選んだのでしょう。未来の若者優先。あんな時間に入った私が悪かった、かち合ったのは運が悪かった、ということに。

甲突川の辺を歩きます。大きな川。架かる橋は、どれも大きな通りになっており、車も多いです。
「維新生誕の地」というような旗がずらっと並べられ、「西郷どん!」ブームを盛り上げようとしてるのかな。西郷隆盛、大久保利通生誕の地をはじめとした明治維新の偉人たちの史跡がきれいに整備されています。きれいすぎて作り物っぽいT_T
今は花のない季節のせいか、そういう旗がかえって寂しくも感じられたけれど。昼間の明るい時間に散歩したら、また違っていたのかもしれません。
写真がないのはバッテリーが心細かったから^^

初日に仙巌園に行ってしまったので、もう一度プランを練り直します。練るほどのプランでもないですがT_T
明日は、城山に行ってから桜島にしようかな。そしたら駅のコインロッカーに荷物預けて一日身軽に回れるし、もう一度仙巌園の前を通るのも悪くない。あの桜島の浮かぶ海岸をまた見たかったのです。