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うそ

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木鷽(きうそ)
      

知らず知らずのうちについたすべての嘘を天神さまの誠心に替え、また、これまでの悪いことを嘘(うそ)にして今年の吉に取り替える


以前読んだ小説に、主人公が恋人と湯島天神に行き、「鷽」を買い求めるくだりがあった。
「災いを嘘に替える」ことよりも、「ついた嘘を替えてもらう」というところに心惹かれ、「鷽」、どんなものなんだろう、ずっと気にかかっていた。

4年前、夫と初詣に天満宮に行ったとき、「あ!うそがある!」 小さな木彫りの人形。素朴で可愛い。破魔矢よりもお守りよりも、私は、「こっちがいい」。夫は「何?それ?」と笑っていたけれど。だって、私、よく嘘をつくから・・

今年、ようやく神社に行った。
その時の破魔矢がそのままだった。手術のあと、初詣に行かなかった。一昨年は暮れから入院したのでお正月を家で過ごすことが出来ず、一時退院の時、行く?と聞いたら、「治ってから行くよ」・・・

そのまま置いておこうかとも思ったけど。夫と最後の初詣だったから。無くなるのは寂しいような気もしたから。でも、やっぱりいけない。お納めして残された者の健康、お祈りしてこよう。

テレビの脇に置いてある「木鷽」は、しょっちゅう見当たらなくて、あら?と思うと、猫が転がして遊んでいる。また、こんな所に・・・拾って戻しても、戻しても、前足で、ちょんちょんとつついて落としては、転がす。
「この鷽は返さなくていいかなぁ・・」 あれだけジーナが転がしてくれていたら、嘘も転がるわ。
あんまり転がすので、頭がはげかかっている^^;

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「鷽」というのは、こういう鳥。

「うそ」という漢字は、「學」の中が鳥になっている。私は、初めて見たとき、「鶯」の真似だから「うそ」なのかと思ってしまった^^; 学問の神様の「學」に鳥なんだよね。
菅原道真が蜂に襲われた時に、ウソの大群が飛んできて助かったという言い伝えがあって、それで「鷽」。
梅や桜の実を食べてしまうので、困った鳥でもあるらしい。