長崎旅行④
帰る日は、平和公園に行って手を合せてから空港に向かおう、と決めていました。
何が出来るというわけでもない。ただ、17年前、初めて長崎に来て原爆記念館を見た時の衝撃、それを忘れてはいけないのだと思うだけ。
発言をするとか、行動で表わすとか、それもとっても大事なことだけれど、
何もしないまま心の中で思うだけなら、思わないと同じなのかもしれないけれど、
私は私なりに心の奥底にあるものとして、あの時感じたものをしまっている。

市内から空港に向かうバスには「平和公園」から乗車出来るものもありました。
バス停、わかるかな。昔は、公園から出てすぐに大きなバス通りだったような気がするけど。
予約はなしだって。満車で乗れなかったらどうしよう。

熊本では大丈夫だったじゃない。
でもねー、何か違うの。あの時あった親近感みたいなものがない。
♪どうにかなるさ~ 最後はそれです。
せめて時間の余裕を持って行動しよう。

平和公園には、ホテルから路面電車で乗り換えなしで行ける。あっさりと電停について、楽勝、と思ったら降りてどちらに行くのか、矢印くらいあってもいいのに。
わからないわけはないと、地図も持たずに来た。だから、スマホ持ってるでしょ、ってT_T

こっちは陸上公園みたい、違うな、と思いつつ、朝の散歩をしていたおじさん二人組に聞いてみます。
逆だよ、あっち行って、こっち曲がって、エスカレーターあるから、それに乗って・・・
エスカレーター?怪訝そうな顔する私を見かねたのか、近くまで行ってやるよ、どうせ朝の散歩だから。
ついでにバス停も教えてくれます。
私が飛行機で帰る前に来たと言うと「原爆落下地点にも行って下さいね」。何歳くらいの方達だったんでしょう。
朝の光が眩しい。良い朝でした。



昔はもっと緑に囲まれた中にあったと思うけど。
通りからエスカレータで来られるようになっているくらいだから。

時間はたっぷりある。だけど、ごめんなさい。原爆資料館までは行きたくない。恐いんです。面と向かうのが。

エスカレーターで来てしまったから、出口が見つかりずらい。私、やっぱり鈍くなってるなぁ・・。
やっとバス停に着く。「空港行き乗り場」と書いてあるから大丈夫でしょう。
バスの到着まで少し待つけど、あまりウロウロして、またここに戻るのに迷うのも嫌だし。大人しく並んでよ。
「福岡行き」のバスが来て、数人が乗り込みます。へぇ・・福岡まで高速バスで行く人結構いるんだ。
そういえば、久留米にいた頃の孫達、小学校の修学旅行が長崎と言っていた。上の子は普通に修学旅行だったけど、下の子はコロナで「ハウステンボス日帰り」になって、日帰りなんてつまんない、と言っていたっけ。
福岡、近いんだね。お隣だもんね。


空港には早く着きました。早過ぎたくらい。展望台で飛行機を眺める。
見て!このモクモクの雲。雲は多いけど、良く晴れている。
一機、飛んで行った。大丈夫だぁ。
自分で「お天気女」と思ったことはないけれど、拓ちゃん「晴れ男」だからね。そのおこぼれ、頂戴していたかもしれない。
バシャバシャの「夕立」もあったけど、お天気に恵まれた三日間でした。

帰ってきて思うんですよ。コロナ、終息したわけではない。
長崎ではマスクしている人見なかったけど、こちらではまだバスの中やスーパーでマスクをしている人、少なくない。入口には消毒液が設置されている。
眼科でも内科でもマスク必須だ。 
そんな中、旅行者を迎えるのは大変なことですよね。
お店がやたら閉店だったり、予想外に閑散としていたり、宣伝ほどのメニューがなかったり。文句を言うのは簡単だけど、そういう事情もあったのかな、と思う。
美術館のカフェでは、コロナ対策の関係上メニューを限定してでの営業って書いてあったもの。
私は、そういう中での旅行だということ、すっかり忘れていた。加えてこの物価高、特に飲食業は厳しいものがあるでしょう。週末に集中したいのもわかる。
路面電車は混み混みで外人さんもいっぱい。駅改札前の施設は、お土産屋さんも食べ物屋さんも、とても賑わっていたけど、全て景気が良いというわけではないんですね。
まだまだ回復途上の中、楽しい旅行をありがとうございました。

そして、久しぶりに聴いた「MUCH BETTER」。もう35年も前のアルバムなんですね。25年前の間違いかと何度も計算しちゃった。
ある掲示板でもめていた時、ある人が書いた一言、「よせばいい」
「MR.K」は誰か?小室さんか?という話もした。あの時、すでに10年も前のアルバムの話をしていたんだ。


アルバムの最後にこういう歌があります。

「現在の現在(いまのいま)」

 歩いてきた道は 絵には書けないが
 ありのままの夢を なつかしみいとおしむ
 肉体の奴は今 鋭さを失って 
 だからこそその肩に 時がみえかくれ

 「どうして」という云う僕は 多分もういない
 新しい唄が みつからないように
 許せない者に 愛さえ感じたり
 ウワサのかたまりを のどもとでかみくだく

 あー 僕の考えていた事は
 自分を自由にさせる事

 ・・・・・・・・・・

拓郎、42歳の時の言葉です。もうこんなこと考えていたんだ。「自分を自由にさせる事」って。
2006年のつま恋も、「ima」でしたよね。拓郎は、ずっと繋がっている・・・そんなこと思いながら聴いていました。
私はやっぱりフィーラーフ時代のアルバム、好きです。


見たコンサートは、なにがあろうと、その時の歌が、景色が、心に残っている。
歌は、こうして、いつでも聴ける。その時々の思いを乗せ、浮かび上がらせながら。
「WANGAN」を観ようと思った。今更だけど。
拓郎、自由になったかな。
2023.09.07 09:23 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 旅行 | com.gif コメント (0)
長崎旅行③-2
予定より早く着いたので、めがね橋まで行くことにする。路面電車に乗っていたら雨が降って来た・・・今からの雨降りで、ラッキーと言うべきか。
めがね橋、前に来た時の方がキレイだったような気がするな。17年も経てば、橋も年を取る?

雨が上がって来た。猫の物を売っているというお店を探す。通りすがりの女性に聞いたら、知らないという。
その会話を聞いていたのか、若い男の人が「どこかお探しですか?」声をかけてくれた。
パンの袋とスマホを片手に、傘持って。悪い人ではなさそう。昔の誰かさんにちょっと似ている。
猫の・・・と言ったら「知らないけど、探しましょう」 サッと調べて「こっちみたいですよ。」
店の前まで案内してくれた。あ!ここです!
お礼を言って、さよならする。なにかほっこり。

その猫の物の店は、猫が喜ぶ物でなく、猫を好きな人が喜ぶ物を並べた感じだったけど、せっかくなので、幾つか買う。
長男へのお土産。こういう物はあまり喜ばないだろうと思いながら、カップの縁にかかる「猫」だの、猫のクリアファイルだの。
考えてみたら、私、スマホ持っているんだよね。なんで自分で調べないんだろう・・・ま、いいか。
帰りの路面電車を待っていたら、ゲリラ豪雨としか言いようのないような雨がジャンジャン降ってきて、雨用のパーカーも役に立たないほどのぐしょ濡れ。
大三東行き、早い時間にしてよかったな。雨の海も風情あるけど、やっぱりお天気がいい。私はついているのかいないのか。
今濡れるのは全然構わないや。

ホテルで休んでいたら、空が明るくなってきた。時間はまだ3時過ぎ。出掛けよう!
このホテルはどこに行くにも近いんです。めがね橋からは路面電車で二駅。出島までは、先の方向にやっぱり二駅。ほんの5分ほど。
そこまで考えて決めたわけじゃないけど、近いのは助かるね。気軽に出られる。
復元されたという「出島和蘭商館跡」というのも見ていないし、もう一度美術館にも行きたい。

「出島和蘭商館跡」には若い人沢山いました。何か学校の研修かな。
江戸時代、オランダとの貿易拠点だったという出島。ここから外国の文化がたくさん入って来たんだよね。
私も少し勉強しなきゃなぁ、と心からは思わない怠け者の私。あまり良い観光客ではないわね。
展示物見てもそれほど感激しないんだもの。なんだ、レストラン、お休みなのか。無休って書いてあったのに、そんなことばかり。
それでも、一通り見て回り、15分の1模型で作ったというミニ出島で写真撮ったり。


ショップでは、長崎ガラスのマグネットを買った。波佐見焼を期待していたんだけどなぁ。
サークルのみんなへのお菓子もね。コロナ以来どこでもお菓子の試食がなくなって、味がわからなくて選びにくいけど。

夕暮れの美術館。
入ってみたけど、ちょっと恐い。夜の学校みたい。外から眺めていた方が良さそうね。
何時頃からライトアップするのかなぁ・・・ふと見ると、空に黒っぽい雲が。これ、降るわ。


と思う間もなく、ジャバジャバの雨が。出島ワーフでは、大急ぎでテラス席の片づけを始めている。片付けも間に合わないほどの大降り。
折りたたみの傘を持ってきていたけど、あんまり役に立たないね。
ゲリラ豪雨とはよく言ったもんだ。「夕立ち」なんて言葉は使われなくなっている。
家では、雨降りの予報を聞くと、最近は大きめの傘を持って出るんだけど。降ると大降りになるのがわかっているから。
けど、旅先でそこまでは。

あーあ、ちょっと消化不良だった美術館、リベンジしたかったのにな。夕暮れ時の美術館、こんなに素敵でしたよ、とか、
ライトアップされた姿を出島ワーフで食事をしながら眺めて、写真撮ったり・・・そうしたかった。
それどころじゃない。帰らなくちゃ。こういう雨はすぐに止む、なんて思う余裕はない。電停目指してまっしぐら。

ふー、またグショグショだ。今日二度目の総着替え。着替え、余分に持ってきてよかった。
荷物が多いから少し置いて行こうと思ったのよね。でも炎天下、汗まみれにもなるだろうし、海で濡れたりとか?
夏物は薄いからそんなに嵩張らない。多いに越したことはない、なんて、持ってきていたのです。
明日の分は大丈夫。
濡れたままを持って帰るのは嫌だから・・・コインランドリーは混んでいるみたい。あちこち広げて干して。はは、風情のない部屋。
夕飯は昨晩行った割烹屋さんにして、夜はのんびり、大浴場につかる。
2023.09.06 15:17 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 旅行 | com.gif コメント (0)
長崎旅行③-1
今日は島原鉄道に乗ります。
島原まで行って観光したり、雲仙まで足を延ばして温泉につかったり、そんな旅行もしたいけれど、一人で勝手に出かける「私だけの」旅だもの、あまり贅沢は出来ない。

だけども、島原鉄道、いいなぁ。黄色い列車乗りたいなぁ。この次、そういう機会があるかしら。
予定を組み直して新しいプランを作る。もしも台風で今回の旅行が流れたらそうしよう。なんて、なに期待してんだか。
お天気はどうにか持つみたい。
天気図など全く読めない私だけれど、台風は長崎には来ないような。

未練たらしく島原鉄道のHPを何度も見ます。駅ごとの情報も載っている。
ん?大三東(おおみさき)?海に一番近い駅だって。誰もいないホームに、黄色いハンカチが揺れてます。幸せの黄色いハンカチ?
ガチャがあってハンカチ買えるんだって。

拓郎の「MUCH BETTER」というアルバムがあるでしょう。私、80年代の拓郎は、少々の空白期間もあってよく知らないのだけど、サッポロビールのCMで「すなおになれば」が流れていた。
今、こういう歌を歌っているんだ・・・なんとなく買った「MUCH BETTER」。
私、案外あのアルバム好きでした。
打ち込みがどうの、音がどうの、そういうのはわからない。全曲拓郎作詞(泉谷さんの歌を除いて)というのもうれしかったし、
あのジャケット!いろんな笑顔の拓郎があちこち向いて、そのどれも可愛くて、私の好きなジャケットベスト4位くらいかも。
この中の「気がついたら春は」。なんか歌謡曲っぽい、「幸せの黄色いハンカチ」みたい、なんて思ってた。

♪この言葉だけは言いたくなかった 「待って居てくれ」と
♪僕よりも先に あの場所についたら コーヒーのうまい店で待っていてくれないか

どこが黄色いハンカチ?と言われるかもしれない。この歌に惹かれる人は、あまりいないかもしれない。
だけども、私の中では拓郎の「春の歌何部作」の一つで、たまーに、3年に一度くらい?聞きたくなるのです。
願い事などないけれど、私もハンカチに何か書いて吊るしておきたいな。
「拓郎 待ってます」とか?(笑)

「呑み鉄」よろしく、ビールなど飲みながら、車窓の景色を楽しむ。ただ空や海を眺めて、のんびり乗っている。
帰りの上り列車が来るまで、やっぱり駅で、ぼーっと時間をつぶす・・そんなのもいいじゃない?
時刻表を調べ始めます。朝行って午後には帰って来れるなら・・よし!行こう。
効率のいい接続見つけてルンルンしてたけど、乗り換え時間、大丈夫かなぁ。大丈夫だから検索に出てくるのでしょうけれど、初めての駅、マゴマゴして間違えることもあるだろうし、
私は最近「うっかり」が多い。忘れ物をして慌てて戻ったり。年だからねぇ。もう少し余裕がある方が安心よねー。
それに、お天気も心配。晴れのち時々雨と言われても。「のち」が何時頃なのか、時々の雨はどの程度なのか・・
降るのは午後からなのかなぁ・・なんとなく早めの方が安心なような様な気がする。もう少し早い列車にすることにしました。

案の定というか、長崎から諫早に行く列車は何本かあって、登って行ったホームは、あれ?遅い発車。違ってました。慌てて戻って隣のホームへ。
こういうこともあるからね・・・ほっ。
車内は通勤通学の時間も過ぎて空いていたけど、なんだか不安。
黙って座っていれば着くのはわかっていたし、大きな駅だもの降り忘れる心配などないのに。
電光掲示板の案内や、うるさいほどのアナウンスに慣れてしまっているのかな。

諫早での乗り換えはすぐわかりました。時間に余裕があるので、駅員さんに聞かなくてもいいことを聞きます。
大三東(おおみさき)まで行きたいんですけど、帰り、無人駅はどうやって切符買うんですか?・・ネットで調べて知っているのに。
でも、駅員さん、うれしそうに詳しく話してくれましたよ。
大三東は人気の駅なのでしょうね。大三東に行かれる方に、という張り紙もありました。

座れなかったら?という心配など無用。通路を挟んだお隣のご夫婦は、靴脱いで向かいの席に足延ばしていました。
平日だもんね。私ものんびり窓際に座る。足は延ばさないけどT_T
ビールは買わなかった。朝っぱらからビールという雰囲気でもないのがわかる。
車内は冷房効き過ぎ、と思ったけれど、窓からの日差しが強く暑いくらい。良く晴れたね。

わー、田んぼが綺麗!空が綺麗!空が広いと雲も広い!

これまで車窓から田んぼや畑など、何度見たことか。だけど、こんなに広々とした光景に出会ったことはなかったと思うくらい、ほんとに広いんです。

だんだん海が見えてきます。
古部(こべ)という駅のすぐわき、柵の上に澄んだ水が見えました。


駅名の読み方が独特ですね。
神代は、「じんだい」でも「かみしろ」でもなく、「こうじろ」と読むらしいです。「鍋島邸前」だって。あの鍋島焼の鍋島かなぁ。
焼き物に詳しいわけでなく、前、鍋島出身の人を知っていたから。
多比良駅ホームには大きな「国見高校」の看板が。私でも知っている。サッカーと言えば国見だった時期が。
有明湯江(ありあけゆえ)に着きます。次はもう大三東(おおみさき)だ!
一時間は早かった。外の景色を見て、駅名見てたらあっという間でした。

ここが大三東駅、これが黄色いハンカチ。



みんな写真を撮ってます。三脚持参だったり、隣のホームから撮ったり。まるで撮影会。何人くらいいたでしょうか。
外人さんも多かったような。
私も真似して向かいのホームから


ガチャをします。おみくじも入っている。末吉だってT_T 丁度いいスペースが用意されていたので、ここで書くのかと思ったら、油性マジックがない!
置いてあったような雰囲気はあるのだけど。ペンの事など考えなかった。普通、そこまで準備して来ます?バックに入っている細いボールペンじゃぁねぇ。
聞いてみようにも無人駅だもの。あたりにコンビニなどあるわけもない。
仕方ない。そのまま持って帰ることにした。

外に出てブラブラしてみよう。と、車で帰る人、結構いるんだね。
酒屋さんがあった。飲み物買うしかないよね。おつまみも少々。
駅構内では飲食禁止と書いてあったけど、ホームに残った人は、皆、ベンチで飲んでいる。私も飲もう。
カンカン照りの良い天気だもの。水分補給しなきゃ。アルコールは水分補給にならないというけどね。

下の岩場に降りている人がいた。私も行ってみよう。
細い防波堤の上を歩くのは恐々だったけど、降りる階段があるところまで、ゆっくり、ゆっくり、足を滑らさないように。


転んだらどうしたんだろ。結構大胆な私なのでした。
そっと水に触れてみる。冷たかったのか、温かかったのか、もう忘れてる。だって、普通のなんてない岩場だったんだもの。
ちなみに私、子供の頃「おてんば」と言われたことはないですT_T

もう一度風に揺れる黄色いハンカチを眺めながら、そういえば乗って来た列車、黄色じゃなかった・・・
と、男性二人連れが、同じ事を考えていたのか、そういう話を始めた。
上り列車がやって来る・・・あーあ、黄色じゃなかった。「折り返しだから同じ車両で仕方ないんだよね」男性の一人が私の顔を見て言ったような。
なんか、同志!と言う感じになって、私も、残念ね、と返事する。
そっか、マニアは電車の色を調べて乗るのか。その「同志」は、まだ初心者なのか。
黄色いハンカチに黄色い列車、それは映えるわ。また来ることあるかなぁ・・ないだろうなぁ・・・

諫早駅に着くと、長崎方面シーサイドライナー、ホーム変更の案内が流れた。
丁度シーサイドライナーの時刻なんだ。それだと早いんだよね。タッタとそのホームに向かう。諫早駅で何か見よう、というのも忘れてる。

2に続く
2023.09.06 11:39 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 旅行 | com.gif コメント (0)
長崎旅行②
ある方に長崎美術館を教えて頂いた。HPを見たら、なんて素敵な美術館なんだろう。
基本情報や設計コンセプトなどを読んでは、良いなぁ、行ってみたいなぁ、と思っていました。

http://www.nagasaki-museum.jp/
http://www.nagasaki-museum.jp/about/facility/

設計は、日本設計/隈研吾さんが手がけたものだそうで、いかにも隈研吾さんという感じがします。
なにが「いかにも」なのか、わかっているわけではないけれど^^;
美術館棟とギャラリー棟を結ぶ「橋の回廊」にカフェがあるそうで、そんなところでゆっくりお茶が飲めたら、どんな素敵な時間が持てることか。
ミュージアムショップでは、どの土産買おうかな・・・「期待」が、どんどん膨らみます。

長崎に行くことに決めた!
どうせ行くなら見たい企画をやっているときに。
「イッタラ展」、北欧のガラス食器にはちょっと憧れる。見てみたいなぁ。
9/3までか。旅行は8月の末と思っていたから丁度いい。最後の週にの平日に決めた。

着いたら、まずは写真を1枚。

美術館の素敵な写真は、あちこち溢れているから撮るまでもないのだけど、その日の時の私と空の色を残して置くために。
これが運河かぁ。向こうに見えるのが回廊にあるカフェ?なんて思いながら見ていたのです。

そのカフェを覗いてみたら、あらあら、満席だ。ランチタイムもとっくに過ぎた午後の中途半端な時間。ガラガラかと思ったのに。子供連れもいっぱいで、ファミレス状態。
「出直して来よう」。先に「イッタラ展」に行く。
入ってすぐの大きなガラスのお皿が綺麗。写真を撮ってもいいのですって。



北欧のガラス食器は、無駄な線がなく、すきっとして色も綺麗だね。一生懸命メモを取っている人もいたけれど、私はただ眺めるだけ。
今見て「きれい・・」それだけで。

奥の方に進むと、ミナペルホネンの皆川明さんと、隈研吾さんのインタビュー映像が流れていました。
皆川明さんは、数年前イギリスのリバティと組んだ生地(スリーピングローズ)が人気になるまで知らなかった。
隈研吾さんは、有名だから・・・何時と言うこともなく、なんとなく。
隈研吾さんは、2年前、「イッタラ表参道」の開店に関わっているんですね。そういう繋がりもあったのかぁ。竹のような長い照明が何本も上からぶら下がって、印象的な店内。
「縦なんだなぁ」・・・。その実物も展示してありました。

併設のショップで、フクロウのピンを買おうと思っていたけれど。
これまで旅行に行って「ふくろう」の置物などを見つけると、フクロウを飼いたいと言っていた夫へのお土産として買って、仏壇に供えて来たから。
でも、なんか可愛くないんだよね。これ買ってどうするんだろう・・・やめちゃった。
素敵なグラスも沢山売っていて、良いなぁ、と思ったけれど。高価な食器を買って大事に使おうなんて、若い時に考えること。
今はもう、増やさないことしか考えていない。

昔、夫の誕生日にちょっと奮発してクリスタルのウイスキーグラスを買い、夫が亡くなった後は、長男が引き継いで使っていたけれど、
ある時、あの子が手を滑らせて割っちゃったんだよね。私じゃなくて良かった。謝る息子に「割れるものだから、仕方ないのよ」
そう、食器は割れる。だからこそ大事に扱う、という考えもあるけれど、もうそういうものにお金をかける余力がもない。
お世話になった方に一つ、とも思ったけれど、喜ばれないような気がするし、値の張る物は負担になる。

結局、何も買わなかった。ここでしか買えないものもあったかもしれない。
でも、いいんだ。
拓郎グッズは買わなくて、今頃、後悔しているけどね。

今、ハイクアウトのHP見ると涙が出てきちゃうの。
http://www.hikeout.biz/
なんでグッズなんかと馬鹿にして買わなかったんだろう、買っておけば良かったという後悔、というか、
森野さん、私達のために、こんなに色々考えてくれたのに、なんのお礼も言わなかったなぁ、今、何をなさっているのかなぁ、とか。
2009年中止になった「つま恋」でお話ししたことなどを思い出し、あの時も、中止になっても「つま恋」までやって来る(だろう)私達のために
グッズコーナー開いてくれていたんですよね。掛川限定2009年バージョンの緑のTシャツを、「お茶みたい」とぶつぶつ言いながら買った私。
あの「お茶の色」のTシャツ、今も着ている・・もうユルユルだからほとんどパジャマだけど。
*脱線ばかりでごめん。でも、皆さんもお時間あったらhikeout、覗いてみて下さい。
 もう更新がなくても、このサイトをそのまま置いておいて下さることに感謝して。

さぁ、もう一度カフェに行ってみましょう。今度は空いていた。
長崎抹茶のかき氷にした。
ふわふわのかき氷って、食べたことないのです。何時の頃からか、「かき氷」がブームになって、特に若い子に人気。
いろんなかき氷が出回っているのは知っていたけど、行列に並んでまで高いお金出して「かき氷」を食べる気になれなくて。
あら!ふわふわ・・・。美味しい!
そのかき氷は、初めての食感でした。それほど冷たい感じもせず、食べやすい。頭が「きーん」とならない。なるほどねぇ。

上を見上げると、梁が・・いいなぁ、この感じ。ここは、向こうとこっちを繋ぐ橋梁なんだよね。

あの梁の上は空なのかしら。
風船飛ばしてみたいなぁ。
下は運河です。運河と言われなければわからない「水たまり」だけどね。

向うの席の男の子は「特製パフェ」を食べていたみたい。
トムとジュリー、やっていたんだ。だから子供連れが多かったのね。
ふと見ると、新しいお客さんが入って来る。お店の外には待っている人が何人もいる。
あまり長居しちゃ悪いわ。

屋上庭園に行ってみる。ギャー、暑い!
直に照り付ける太陽がじりじり痛いみたい。これはダメだ。
「たぶん回廊」の上をそっと歩いて渡ってはみたけれど、それだけで早々に退散。せっかくの屋上庭園のなのに、この暑さじゃ花も咲かないわ。
エレベータで一階のショップまで。
ここもHPで見た時は、欲しい物がいっぱいあったような気がするけれど、手に取ってみると、買わなくてもいいような・・ケチなのかな私。
絵葉書は買った。「黒はないんですか?」聞いてみたら一言、「ないです」。
結局、そこでは220円しか使わなかった。

夕暮れの海を見ながら出島ワーフで夕飯を、と思っていたけれど、火、水はお休みのお店多いんですね。
一人でイタリアンもなぁ・・。山盛りのマグロもなぁ・・。雨も少し降って来た。ホテルに戻って考えよ。確か割烹屋さんがあったはず。

その割烹屋さん、あたり!でした。
お一人様カウンター席専用お得メニューというのがあってね、あまり食べられない私にはぴったり。
飲み物一種類と「突き出し」とお刺身と。選べるメニューと一品と。それで十分。
そのお刺身が「あら!」少々の歯ごたえもあって、美味しかったのです。考えてみれば、長崎は海の幸が豊富な所。
駅の「かもめ市場」で海鮮丼でも食べれば良かったかなぁ。食べきれないのがわかっているから、どうしても敬遠してしてしまうんだけど。

お風呂に入って、コインランドリーの予約をして、コンビニで買った缶チューハイなど飲みながら思います。

美術館では、私が思い描いていた時間を過ごすことは出来なかったけど、長崎の美術館だもの、地元の子供達で賑わってこそ。
夏休みの最後に、美術館に連れて来てもらい、トムとジュリー楽しんで、特別パフェなんか食べさせてもらって、
帰りには日の暮れるまで、隣接の水辺の公園でいっぱい遊んで・・・それは、とっても素敵なことだ。
この建物の素晴らしさなんて、その時はわからないかもしれないけど、ふと、何かの折に、「綺麗な建物だったな」と思い出すかもしれないし、
パフェが美味しかった、でもいい。
長男が小さい時、よく連れ出してくれた叔母が言っていた。覚えていなくてもいいんだよ、行ったことが大事なんだ、って。
それに、絶対どこかに残ってる。

来年の春には「さくらももこ展」だそうで、子供たちが楽しめる、参加できる美術館。
「県民の美術館」だもの。
ただ、欲言うと、私好みの絵があったらもっと良かったなぁ。私好みって?・・・特にないけどね。
2023.09.04 14:47 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 旅行
長崎旅行①
長崎には以前行ったことがある。
10数年前、夫が佐世保に転勤になって、その手伝いに一週間ほど滞在していた時、一人で長崎市内に行きたくなって行かせてもらったのだった。

2006年だったと思うのだけど、2006年は「つま恋」の年。私は、春に夫の転勤先に一週間いて、9月に「つま恋」行ったのだろうか・・・
同じ年の出来事という感じがしない。なんでも拓郎軸に考えなくったっていいのだけど。
昭和何年、平成何年というのは素通りしても、1996年、1998年、2002年、3年、2019年・・
西暦で言われると、拓郎のLIVEがまっ先に浮かび、その年の出来事と溶け合わなくて、あれ?っと思ってしまうのです。1年に2つの世界があるみたいだ。

何故、今年は長崎なのか、って?
一つには、長崎美術館に行ってみたかったことと、長崎は?と人に勧められて、そうしようかなと思ったら昔が思い出されて、なんだか懐かしくなったから。


観光案内所でもらった小冊子や地図を片手に、あちこち印を付けながら歩いたこと。
初めて乗る長崎の路面電車、その速さにびっくりしたこと。迷いながらでもその通りに行けば、ちゃんと目的地に着くこと。
歩きながら何を思おうと何を感じようと、自由であること。空も海も、どこにだってあるけれど、自分で遠くに来て感じた空は、そこにしかないこと。
名所旧跡にはたいして興味もなく、地理歴史にも疎いけど、知識なんか重ねなくったっていい、
ただブラブラしていれば、いい。
あの時の長崎が、もしかして、私の一人旅の始まりだったのかもしれないです。
それに・・今回の長崎旅行で、夫の事を少し思い出すなら、たまにはそうしなくちゃね。
なにしろ、長崎と佐世保が別々の転勤だと思っていたくらいだから^^; えー、佐世保転勤はどこに入るのだっけ?なんて。
長崎県佐世保市じゃんね、馬鹿。


一日目
早い時間の飛行機を選んでしまうのは、なんでも「早め」の夫に慣らされたせいでしょうか。
7時過ぎの便に乗るには・・・早起きと言うより、夜中に目が覚めて、そのまま起きてしまいました。
飛行機の中で寝ればいいや。眠れないんですけどね。

このANAとコードシェアのソラシドエアには、「ソラタイム」という音楽を聴いたり映像を見たりできるサービスがありました。
スマホの設定が面倒そうだったけど、やってみた。その中に「フライトマップ」というのがある。
だいたい、飛行機がどこの上空を飛んでいるのかなんて、まったくわからない私。せいぜい「富士山が見えます」というアナウンスに「あ!富士山だ!」と思うくらい。ちょっと見てみようかな・・

スマホの画面に映すくらいだから、地図も小さくて、詳しくはわからないけど、kobe過ぎたんだ、次はokayama?くらいのことはわかる。
わかったって、眼下は空の上の雲で、何も見えないのだけど。
ちょっと目を離すと、あー!もう広島!飛行機は早いですね。すぐに福岡まで行ってしまう。
寝るどころでなく、ずっと見てました。長崎に入ったら、画面の小さな機体が向きを変えたような。高度もだんだん下がって来たような。
下に見える海のようなのは大村湾かなぁ。ぐんぐん下がって、飛行機のお尻が水面に触ったらどうしよう・・なんて、そんなことがあるわけはなく、
すぐに陸地で滑走路なのでした。新発見をしたようで、なにか、うれしい。

自分で言うのもなんだけど、少なくともそういうスマホの設定が出来て良かった。これも拓郎のお陰。
だって、拓郎じゃなきゃ、たぶん私はネットをしていなかった。したとしても、メールを書こうとかHPやってみようとか、思わなかった。
いろいろな繋がりができて、様々な事、教えてもらうこともなかったかもしれない。
拓郎が引退した今、何か先が見えないけれど、HPの移設もしたのだもの、もう少し続けなきゃ。
帰ったら「WANGAN」買おう。少し前向き。


長崎空港から市内に出るには二通りのバスがありました。
ノンストップで高速を走り市内に出るのと、途中幾つか停まりながら行くのと、15分くらい違うんだよね。そりゃ早い方のバスを選ぶのだけど。
長崎の街中、混んでいましたね。沢山のバスと、幾つかある路面電車と、普通の乗用車とで混み合って、こんなに賑やかな街なんだ。


駅前に着くと、えーーっ!大きな工事の真っ最中。すでに新しい施設がオープンしているんじゃなかったっけ?
取りあえず観光案内所に行き、チラシや地図集めて、コインロッカーにスーツケースを押し込む。
ホテルのチェックインの時間まで、行くのはグラバー園と決めていた。
建物に特に興味があるわけではない。前にも行っているし。
あの時、上から眺めた景色が綺麗だったから。
ネットで見た夏場だけ外で開かれるガーデカフェンが素敵そうで、そこでビールを飲んで簡単なお昼にしようと思ったから。
行き方はわかっているから、限られた時間で十分往復できるでしょう。
確か電停からエスカレーターのようなものがあって、そう歩かずに上まで行けたはず。
体力に自信ないから、なるべく歩かず、楽したい、というのもあったのです。

ところが、えーー、路面電車の乗り場がわからないよう。矢印を見てその通りに歩くのだけど、辿り着かないのです。同じところに戻ってしまう。
駅前、なんでこんな大掛かりな工事中なのよ。自分の調べ方が足りなかったせいなのに、ブツブツ言ってしまう。
子供連れの若い女性二人組に声をかけてみた。地元の人っぽかったから。
ところが「私達もわからないんです」「一緒に探しましょう」同じく観光の人だった^^;
若い人は機転が利くね。あのエスカレーターで登るみたいですよ。上に?
上に行って、そこから目指す電停の乗り場まで階段で降りる・・・工事をしているから横切れないのでしょう。
観光案内所の人は、大通りの方です、としか言わなかった。あまり親切じゃなかったね。
ともかく乗れて良かった。路線図見て確認する。「乗り換えがあるんだ」
前に来た時は、乗り換えのシステムに感心したものだけど。年取った今は、ちょっと面倒くさい。

乗換駅で降りると親切なアナウンスがある。「グラバー園に行く方は、向かいの乗り場から何番に乗り換えて・・・」
そこに行く観光客も多いのでしょう。それにしても、平日の、この人の多さは?
外人さんなのだということに、なかなか気が付かなかった。それほど光景に馴染んでいる。
お国もいろいろ。家族連れも多い。子供が浴衣姿だから日本人とは限らない。
あとで、そのわけがわかります。

お薦めの「大浦天主堂」でなく、一つ先終点「石橋」まで行きます。
そこからすぐにエレベーターに乗れて、最上部に着くから眺めも良いはず。
ガタガタのエレベーターが待っていました。古っ!これに乗るの?行き会ったグループとワイワイ言いながら乗り込みます。
途中で乗り換えて、さらに上まで。さぁ、着いた。
あまり見知らぬグループにくっついていたら悪い。一人で歩き始めます。
あちこち見ているうち、あ、ここがガーデンカフェだ!

良い感じのテーブルと椅子が待っていました。
夏場は開園時間も9時まで延長されて、Nighet Gardenになるとか。
それは魅力だけれど、さすがの私も、夜のそんな時間に一人で来る勇気は。

昼ビールなんて、どのくらい久しぶりだろう・・・19年以来?それだけで十分贅沢だわ。
どうせならここでしか飲めないビールをと、クラフトビール「ジャズベリー」というのにした。ほんのり赤くて、ベリーの香りがする。
美味しいな!風が気持ちいい。辺りは静かで、時折、三浦環像の写真を撮りに人が通りかかるだけ。

自撮りの趣味なんてないし、撮ってもゲソッとするだけだからしたことないけど、ちょっと証拠写真をば・・・
だって、せっかくのガーデンカフェだもの、グラスの向こうに人がいてもいい。
ビールを片手にハイ!・・・撮らなきゃ良かったT_T 慌てて消す。こんな写真、70代を通り越して80歳、90歳代に行っている、なんて言われそう。

帰り道、瀬戸物屋さんを覗く
お店のおじさんが「外人さん多かったでしょう?」いろいろ話しかけてくる。「みんな、外人さんなんですか?」
海にダイヤモンドプリンセスのような船が停まっていたでしょう。みんな、あれで来るんですよ。あれで、日本を旅するらしい。ここに来る前は横浜港だと言ってたかな。


へぇ、今はそうなっているんだ。どうりで、同じ団体さんという感じがなく、いろいろな国の人、小さな子を連れた家族連れが多いと思った。
路面電車の一両占領するくらい大勢で乗り込んでいるのに、グループがグループに声をかけることなどなく、静かなの。
船旅か・・贅沢だねぇ。
気になるお皿もあったけど、買わない、買わない。ごめんね、おじさん。

ちょっと買いたいものがある。この坂道が「グラバー通り」というのだと思うの。10数年前、そのどこかの店で夫とお揃いのビールグラスをお土産に買った。
いちいちうるさい夫は、その子供っぽいグラスが気に入らなくて、結局使ってくれなかったけど。
厚手のグラスは口当たりが悪くて嫌なんだって。(←ジョッキならいいのか!)
ビードロ(ポッペン)を買いたいんだ。

実家にあったのを持ってきて、私は、それを長崎土産に母に買って渡した物だと思い込んでいたけど、考えてみれば、母は、そのずっと前に亡くなっている。
母が自分で長崎で買ったんだろうか。長崎に行った話は聞かないな。誰かのお土産にもらったのかな。
母とペコペコ鳴らして遊んだ覚えがある。母は、子供っぽいというより、気を使ってそうするところがあった。

実家を建て直す時、取り壊して全部まとめて処分するから欲しい物は持って行って、と弟に言われ、特に何も・・・その時持ってきたのがポッペンだった、
と思い込んでいたけど、もっとよく考えてみたら、実家を建て直したのも長崎に行くよりずっと前。
私が自分で自分に買ったんだろうか。薄い水色で、いかにも私が買いそうな色ではあった。
いい加減な記憶で、私が勝手に話を作っていたのかもしれないけど、実家にポッペンがあったことは確かで、私には母の記憶に繋がる物だった。
ずっとそう思い込んで、CDを入れる棚に飾っていた。
こともあろうに、私はそれを割ってしまったのです。昨年、拓郎のCDを整理しようとして・・拓郎のせいにするわけじゃないけどT_T
長崎に行こうと決めたとき、ポッペンを買わなくちゃ。そう思ったんだ。

目当ての店に入る。
えーっ、こんな小さいの?ミニミニサイズばっかりじゃん。以前、家にあったような大きさのもあったけど、高っ!
小さくても1000円近くする。中くらいのにしよう・・・鮮やかな、ステンドグラスのような模様だけど。長崎らしくていいかもね。


説明書には、「息を吸うのではなく、吹くんです」と書いてあった。
「ビードロを吹く女」。私が子供の頃は切手ブームで、妹は、せっせと記念切手集め、やっと買ったと「ビードロを吹く女」を見せてくれた。
あれから何十年。少々お財布が苦しくなった妹は、大事にしていた切手帳を持ってお店に行ったのだそう。
見てもらって、返って来た返事は、「青春の思い出にされた方が」。引き取ってもらえなかったって。

なんで、こんな無駄話書くんでしょ。

駅に戻ってスーツケースを出し、予約のホテルに向かう。
ほんとはグラバー園から直にホテルに行った方が早かったし、もっというなら、空港からのバスは、ホテルのすぐ近くにも停まった。
なんと効率の悪いスケジュールでしょう。そもそも決める順序が違う。
でも、ま、いいさ。どうせ時間はあるんだし、行ったり来たりも旅行のうちかも。暑かったけどね。
さぁ、シャワーを浴びて、すっきりして、目的の美術館に向かう。地図で見ると歩けそうな距離だけど、この炎天下、無理するのはよそう。
少し乗りなれて来た路面電車。片道140円は安いよね。
車内は混み混みだったけど。


2023.09.03 08:47 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 旅行 | com.gif コメント (0)

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