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頭の上、時が流れる

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気分転換に青木和子さんのバラを刺繍していたら、遊びに来ていた孫が寄ってきて、「いいなぁ、私、綺麗なものが好きなの」・・「そう、じゃ、もうすぐ誕生日だから、プレゼント、これにしようか?」
クリスマス、お正月、誕生日・・・プレゼントづくしから、そろそろ抜けたいな、と思っていた。大体、今の子はおもちゃのもらいすぎだ!

額に入れて飾るより、あの子は、たぶん、布として触りたいのだろう。タオルやハンカチでお人形と遊ぶのが大好きだから。クチャクチャになって、糸も切れてしまうかもしれない。キルト綿を貼って、周りにボーダー付けたら・・・。ギリギリの大きさの布に刺していたから、幅は広く取れない。中途半端だけど、ま、いいか。
これは、タペストリーなんかでなく、ぬいぐるみの、ちょっと豪華なお布団になってしまうんだろうな・・・


そんなこんなをしていたら、携帯が鳴る。知らない番号は出ない・・・けど、鳴り方が何か違うような。出てみたら、夫の高校時代の友人だった。
定年後の再就職で東京に出ていたけれど、その勤めも終って、いよいよ3月、故郷に帰ることになった。その前にお線香をあげに来たいという。
そして、昨日、電車を乗り継いで来てくださった。

夫の最大の悪友。私もあだ名で呼ばせてもらって、帰省のたびに、何度かお会いしている。20年くらい前だったか、夫、義母、そのチョッケイさん、私と4人で食事をしたとき、お酒の勢いも手伝ったのか、私に、結婚当初の雰囲気と違う、という。「老けてすみません」笑ったっけ・・・・内心笑い事じゃなかったけどねT_T 気さくに私ともそんな話のできる仲だった。

酒も煙草も、高校時代、二人で覚えた話。大学は別だったけど、帰省していたとき、急に思い立って、ボロ車を調達し、10日間、二人で全国あちこち旅をした話。
それにしても早すぎる。何度も繰り返して言う。これからゆっくりできたのに。

夫はそのままの年なのに、同級生は歳を重ねる。当たり前のことにしみじみする。

そうですか。再定年なんですね。生きていたら、あの人も第三の人生だったかなぁ・・・。奥様とどうぞ仲良く。

駅までお送りして、見送ったら、もうチョッケイさんとも会わなくなるのかな・・・少し寂しくなった。
夫が亡くなって、消えたもの。その一つになってしまうのかもしれないな、って。
どうして私の携帯の番号、知っていたんですか。聞きそびれた。